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先日、私のYoutube動画を見てくれた方から、とても興味深い質問をいただきました。彼は「腱を構成しているコラーゲンは再生するのに平均100日かかるのに、なぜ、(腱の劣化である)腱症がそんなに早く治るのか?」とたずねてきました。

これは今までいただいた質問の中でおそらく一番素晴らしい質問と思います。まず、最初に重要なことは「劣化」は「破壊」を意味しているわけではありません。腱症において、劣化とはいくつかの意味があります。ひとつは、もし、細菌感染症の患者に見られるように、コラーゲン繊維が破壊されているのであれば、回復には数ケ月を要します。しかし、たいていの場合は、コラーゲン繊維への実際のダメージよりも、機能の劣化や動作の容易さを意味しています。

この場合、癒着が筋肉組織に影響するように、腱症を患っている腱は繊維に沿って、互いに癒着し始める点や部分が現れます。筋繊維については、このメカニズムははっきりと解明されています。まず、小さな繊維が束になって、より大きな繊維を作っています。そして、これらの繊維がより大きな束になります。このようにして、3階層の構造が作られています。

筋肉日本語版

筋肉が正常の動くときに、これらの束があらゆる階層でお互いに滑らかに滑ります。しかし、癒着が起こっている場合は、これらの束がある点で癒着し、動作中に痛みを感じます。良いセラピストであれば、たいていは筋肉にそって、触れることによって問題の部位を見つけ出します。そして、指で圧力を加えて、癒着を解き、筋肉が元通り、うまく動くようにします。

一方、腱の場合はメカニズムはそれほど明確には解明されていません。まず、最初に腱は伸びはしますが、縮みません。おそらく、このために単なる指圧やマッサージでは癒着を解くことはできないと思われます。また、コラーゲンは筋繊維ほど柔軟ではなく、そして、届きにくいところにあるからと思われます。

さらには、腱の繊維は筋肉のようにお互いに沿って滑りませんので、コラーゲンの繊維はどういうわけか、斜交平行線模様をなして、織り合わされていると考えられます。ここで必要なことは繊維を再度、揃えることです。

もし、コラーゲンに櫛を通して、繊維をまっすぐに揃えることができるのなら、理想的なのですが、それは現実的には不可能です。そこで、次に最適な方法として、同じような効果が見込める特別な運動を1、2週間実践することをお勧めします。多血小板血漿や他の最新の治療方法と同じくらい効果がある、腱のストレッチ法やリハビリ運動についてはとてもたくさんの研究結果があります。私のeBookでは、効果的な運動を紹介していますので、ご試してみてください。